安全対策連絡協議会 平成29年第2会合の概要

平成29年10月30日

安全対策連絡協議会 平成29年第2回会合の概要
 
日    時:2017年10月24日(火) 午後7時30分頃~午後8時15分頃まで
場    所:北海道サハリン事務所
出席者:一関,宮本,櫻井,浅田,オリホヴィク,隅屋,阿部,梶山(敬称省略)
     清水,足立

1. 総領事館からの説明
(1)緊急連絡網を使った安否確認及び領事メールによる安全情報の伝達訓練の実施
  11月8日(水)にサハリン日本人会の緊急連絡網を使った安否確認の訓練予告説明の他,総領事館からの発出メール(在留届に登録されているメールアドレス)による安全情報の伝達訓練の予告を説明した。
(2)ロシア国内における爆破予告頻発に伴う注意喚起
 (1)9月28日付け外務省海外安全情報(スポット情報)における以下の注意喚起を説明。
      9月12日から断続時計にロシア国内で駅,空港,ショッピングセンター,学校に爆発物を仕掛けたという予告電話が相次ぎ,9月12日~9月14日の2日間に420カ所以上で,13万人以上が避難している。その後も同様の予告が続き,100万人以上が避難したとの報道もある旨説明のうえ,外務省ホームページの安全情報を確認していただくよう説明した。
 (2)10月20日に,在ロシア日本国大使館への爆弾を仕掛けた旨の匿名の電話により,安全が確保されるまでの間,安全状の所要の処置をとった旨説明したうえ,今後当館において同様な事案が発生すれば,当館が入居する北海道センターの各社に対して速やかに情報を共有する旨を説明。
(3)中小企業向け安全対策マニュアルの配布
  企業の安全対策への活用のため各社に冊子を配布した。
(4)海外安全情報の説明
  サハリン州の犯罪概要を説明するとともに,近年件数が増加に転じているひったくり,詐欺,窃盗事件への注意喚起を説明。
(5)日露間の人的交流について
  今年1月以降ロシア人に対する査証緩和措置後ロシア人の訪日が増加している。さらに,ウラジオストク自由港制度の下電子査証の発給が開始され,ウラジオストクを訪れる日本人観光客が急増している。来年1月以降,サハリンのコルサコフ港,ホムトヴォ空港も対象になるとの報道もあり,もし実現されれば,サハリンを訪れる日本人観光客が増えることが予想される旨説明した。旅行者に対して「たびレジ」への登録を行うよう広報を実施する予定である旨説明。

2. 質疑応答
(邦人A) 先日ユジノサハリンスク市内のメガパレスホテルで発生した殺害事件について,レセプションで当ホテルを利用していたため,犯人が捕まっていなく不安である。報道以外の情報をお持ちであれば情報提供願いたい。
(総領事館) 当館でも,報道以上の情報は無いが,もし新たな情報を入手した場合提供させていただく。

3. 邦人企業からの情報提供
E社
(1)当社で外国へ勤務する社員は全員赴任前に研修を受けている。研修は,テロなどにとどまらず,ハニートラップ,病気,交通事故,リスクマネージメント等の説明もある。研修を受講しないと,海外に赴任できないことになっている。
(2)日本人は,危機意識が低いので,国外では,常に危険と隣り合わせとの意識を持たなければいけない。
(3)海外赴任後は,在留届の提出,連絡網の整備,外務省の安全対策情報から情報を収集するなどを行っている。また,自分で自分の身を守ることが大事で,目立たない服装をする,空港やホテルなど人の多い所は,避難ができ,施錠が可能な部屋があるか確認し,住居を決めている。
(5)車の移動は,極力センターラインを走行し,駐車中,カバンやPCは車内に置かないようにする。
(6)家族で,子供を連れてきた場合,子供を一人にしないようにする。
(7)災害時に,社内に安否確認が取れる連絡体制としている。