サハリン案内

2021/4/12

概 観

 サハリン州の人口は約49万人(2020年統計)であり、年々逓減を続けている。州都ユジノサハリンスク市の人口は約20万770人(2020年:ユジノサハリンスク市公式HP)で、同市にはロシアの他の都市のように画一的な箱型の建物が立ち並ぶが、日本統治時代の建造物もわずかに見られる。
 サハリン住民は多民族から構成されており、ロシア人の、他に、ウクライナ人、朝鮮人、ベラルーシ人、タタール人等が住んでいる。また、ニブヒ、ウイルタ、ナナイ、エヴィンキ等の北方少数民族も居住している。
 

気 候

 サハリンは亜寒帯に属し、シベリア大陸からの季節風やオホーツク海の寒流の影響を受けて同緯度の他の地方と比べると寒冷である。例年10月後半には雪がちらつきはじめ、対馬海流の影響を受ける南西部の一部(トマリ港等)を除き、海岸は12月から4月まで氷結する。
ユジノサハリンスク市の平均気温は1月で氷点下4~13度、8月で15~27度程度である。年間降雨量は800-1,000ミリ程度で、冬期の積雪量は多い。
植物層は針葉樹林(タイガ)で、全島の約5割が森林地帯である。

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平均気温
(℃)
-11.7 -10.8 -3.3 1.7 7.8 11.9 16.4 16.3 14.5 7.4 -0.3 -9.4
降水量
(mm)
23.9 26.9 69.7 56.9 55.5 64.5 66 154.7 74.4 157.7 63.9 34.9
平均湿度
(%)
74 72 70 71 75 79 80 83 81 79 77 76

2020年サハリン州気象データ【サハリン州気象・環境観測局資料】

産 業

 サハリンの伝統的な産業として、資源エネルギー業及び漁業・水産加工業の2分野が挙げられる。この中で資源エネルギー分野では資源価格の上昇局面及び下降局面のいずれにおいても堅調な生産活動を続けてきており、漁業も安定した状況にある。
 サハリン経済発展の牽引力となっているのがサハリン大陸棚石油ガス開発プロジェクトであり、「サハリン・1」及び「サハリン・2」では原油開発が本格的な生産段階に入っている。サハリン州政府は我が国を含む近隣諸国でプレゼンテーションを実施する等経済の多様化に積極的に取り組んでいる。他、「サハリン・1」及び「サハリン・2」では原油開発が本格的な生産段階に入っている他、2009年3月末には「サハリン・2」LNG(液化天然ガス)の出荷が開始され、日本をはじめとする諸外国への出荷が順調に行われている。なお、「サハリン・3」の4鉱区については、「ガスプロム」が3鉱区のライセンスを、「ロスネフチ」及び中国企業「Sinopec」が1鉱区のライセンスをそれぞれ付与され、探鉱を行っている。
 サハリンの主要な輸出品は、エネルギー資源(石油、天然ガス、石炭)、水産物・水産加工品で、輸入品は、機械設備・輸送機器、燃料製品、鉄・非鉄金属・金属製品である。日・サハリン貿易は、日露貿易の20%を超えている。2019年のサハリンの貿易総額は約162億ドルであり、その内、輸出が約152億ドル、輸入が約10億ドルで、その内、サハリンから日本への輸出が約50億ドル、日本からサハリンへの輸入が約7300万ドルである(サハリン州統計庁資料)。

日本との姉妹・友好都市関係

  • 旭川市(北海道)  ユジノサハリンスク市
  • 釧路市(北海道)  ホルムスク市
  • 猿払村(北海道)  オジョールスキー市
  • 天塩町(北海道)  トマリ市
  • 名寄市(北海道)  ドリンスク市
  • 根室市(北海道)  セヴェロクリリスク市
  • 函館市(北海道)  ユジノサハリンスク市
  • 北見市(北海道)         ポロナイスク市
  • 紋別市(北海道)  コルサコフ市
  • 庄内町(山形県)  コルサコフ市
  • 東川町(北海道)  アニワ市
  • 稚内市(北海道)    ユジノサハリンスク市,コルサコフ市,ネベリスク市
(北海道とサハリン州の間で1998年に友好経済協力協定が締結されている。)

交 通

 日本との交通の便としては、オーロラ航空が、札幌-ユジノサハリンスク間(月・水・木・土)及び、、東京(成田)-ユジノサハリンスク間(火・金)の直行便を­運航している(但し、2020年3月以降のコロナ禍の現在、運航は行われていない)。 また海路では、稚内-コルサコフ間の乗客船が2018年まで運行していたが、現在は運休している。
また、日本以外の国への代表的な航空路としては、オーロラ航空及びアシアナ航空が、ユジノサハリンスク-ソウル間で週6便運航している(但し、2020年3月以降のコロナ禍の現在、運航は行われていない)。
 大陸との交通は航空便が中心で、ユジノサハリンスクからモスクワ、ハバロフスク、ウラジオストク等の都市への直行便が運航されている。
 またロシア本土のワニノとサハリンのホルムスクの間には鉄道連絡船が発着している。
 市内の交通機関はバス、マイクロバスが運行しており、路線系統さえ覚えておけば便利な交通機関である(距離に関わらず24ルーブル)。タクシーは電話で呼ぶ方式が一般的であり、ホテル滞在中であれば、ホテルのレセプションを通じて申し込むのが無難である(1区間200ルーブル前後)。
 流しのタクシーやいわゆる白タクも存在するが、料金その他のトラブルが発生することが懸念されるため、安全確保の観点から避けるべきである。

宿泊・食事

 日本人が多く利用するユジノサハリンスク市内のホテルとしては、メガパレス、パシフィック・プラザ、サハリン・サッポロ、ガガーリン、ツーリスト、ナタリヤ、ヤーカリ等がある。
 食事は、各ホテル内のロシア料理レストランの他に、ユジノサハリンスク市内には日本、韓国、インド、イタリア料理等のレストランがある。なお、主な日本料理店は次の通り。

  • 「ふる里」: コミュニスティチェスキー通り 31-B  (TEL)23-27-36
  • 「とよ原」: コムソモーリスク通り259-B ビジネスセンター「スタリッツァ」10階 (TEL)45-33-66
  • 「バンブー 」: ジェツカヤ通り4 メガ・パレスホテル10階 (TEL)45-05-32

買い物

 ユジノサハリンスク市の目抜き通りはレーニン通りで、サハリン・デパートを始め色々な商店、露店、キオスクが軒を並べる。市中心地から少し離れたところに大型ショッピングセンター「シティモール」があり、多くの人でにぎわっている。ユジノサハリンスク駅近くのサハリン通り沿いにルィノク(自由市場)があり、庶民の生活振りを知る上で興味深い。
 当地のお土産は各ホテル内の売店、コムソモール通りの「ゲルメス」、デパート「ドーム・タルゴーヴリ」の一階等で購入することができる。代表的なお土産は、マトリョーシカ、ブローチ、琥珀、陶器製飾り物(グジェリ)、ウォッカ等である。サハリン独自の特産物としては海産物があり、スーパーマーケット等で容易に購入できる。特に、サハリンの昆布は利尻昆布に勝るとも劣らない味と香りで知られており、自由市場で朝鮮・韓国系ロシア人が販売している。また、子持ちのキュウリウオの干物は酒のツマミとして隠れた人気を誇っている。
 

見どころ

 市街地は碁盤目の通りに、よく整備されているが、街の規模は大きくないので1日もあれば十分に見学ができる。主な見どころとしては、州郷土史博物館(旧樺太庁、昭和12年建造)、州美術館(旧北海道拓殖銀行豊原支店の建物)、市街を一望に見渡すことのできるゴールヌィ・ヴォーズドゥフ(「山の空気」の意味で、旧旭ヶ丘展望台)、ガガーリン公園、勝利広場等がある。また、空港へ続く道路の途中には日本人墓地がある。
 

娯 楽

 自然に恵まれたサハリンでは一年を通してアウトドアレジャーを楽しむことができる。特に当地は釣りのメッカとして知られており、現地人にも愛好者が多い。夏季には川でサクラマス、カラフトマスをはじめとしたサケマス類を、海ではカレイやヒラメ釣りを楽しめる。冬季には凍結した海面でのキュウリウオや花咲ガニの穴釣りを楽しむ人も多い。
釣り場までは車で行く必要があり、また川での釣りには許可証が必要なため、事前にエクスカーションを予約しておくとよい。
 市内から南東へ約40キロに位置するオホーツク海に面したトゥナイチャ湖(旧富内湖)では、湖水浴や釣り等のウォータースポーツを楽しめ、湖畔の森ではキノコ狩りもできキャンプやバーベキューをして過ごす人達で賑っている。屋内娯楽施設では、ボウリングセンター、カラオケ、サウナ等がある。「山の空気」ではゴンドラやリフトを利用したスキー場も整備され、雪質も良い。近くには3カ所整備されたクロスカントリースキーコースもある。いずれも用具はレンタル可能である。
 

電話メモ

  • 在ユジノサハリンスク総領事館 72-55-30,72-60-55(休日・夜間)
  • 警察 102
  • 救急 103
  • 消防 101
  • ユジノサハリンスク空港 78-83-90、78-80-55(自動応答)
  • ユジノサハリンスク駅 71-21-34
  • オーロラ航空 46-58-58     
  • タクシー→タクシー会社一覧
  • 市外電話申込 07
  • 電話番号案内 118

※ユジノサハリンスク市の市外局番:4242