海外安全対策情報(2018年10月~12月分)
平成31年1月21日
1 社会・治安情勢
サハリン州及びユジノサハリンスク市内は,政治的に安定しており,また,現在のところ治安情勢に影響を及ぼす大規模な反政府勢力の活動は見られない。しかし,最近,当地において平和条約締結に関する日露間の交渉に関連し,共産党サハリン支部等による領土返還への反対集会が行われている。今後も同集会が頻繁に行われることが予想されるところ,当地に居住する在留邦人等が,不測の事態に巻き込まれることがないように注意を払う必要がある。
2 一般犯罪・凶悪犯罪の傾向
(1)当地検察庁の発表によると,2018年1月から8月までの間で,6,604件の犯罪が登録されており,同件数は,前年同期と比較すると14.8パーセントの減少に転じた。また,2017年サハリン州で発生した犯罪件数について,治安機関の発表によると,治安当局に登録された犯罪件数は,11,449件であり,前年と比較すると799件減少に転じた。全体の犯罪件数は,減少に転じているものの,その犯罪種別の内訳を見ると,強姦及び強姦未遂(前年比の2.9倍),殺人及び殺人未遂,重度傷害,粗暴行為,薬物違法流通といった凶悪事件の発生件数が増加に転じている状況であり,これら犯罪は,当地在留邦人,旅行者等の生活に直接脅威となり得るものであり,当地の治安情勢は,引き続き予断を許さない状況にある。
(2)主な犯罪内訳(括弧内は2016年を100%とした比)
ア 殺人及び殺人未遂:60件(105.3%)
イ 重度傷害:174件(108.8%)
ウ 強姦及び強姦未遂:26件(290%)
エ 強盗:21件(65.6%)
オ 略奪:227件(84.7%)
カ 窃盗:3,928件(82.8%)
キ 詐欺:1,060件(97.0%)
ク 粗暴行為:7件(116.7%)
ケ 薬物違法流通:1,110件(119.7%)
(3)また,2017年,ロシア検事総局が発表した資料によると,当地人口10万人当たりの犯罪発生件数が,2,022件であり,この数値はロシア全連邦構成主体の中で第3位に位置しており,当地の犯罪発生率が極めて高い水準にあることを示している。
(4)邦人被害事案
なし
(5)邦人以外の被害事案
ア 殺人・傷害事件
知人宅等で,アルコール摂取中に喧嘩となり,殺人や重度の傷害事件に至る事件が各地で発生している。
イ 窃盗事件
知人の銀行情報を盗み,本人に成りすまして銀行口座から現金を窃取する事案や施錠していない車両を狙って車内から高額な金品を窃取する事案,スーパーマーケット等で買い物中に財布や携帯電話が入った鞄等から目を離し,その隙に窃取される事件が各地で発生している。
ウ 強盗事件
若い女性の住居に押入り,ナイフで脅した後,金銭や携帯電話を盗む事件が各地で発生した。
エ 薬物流通事件
警察車両によるパトロール時,動向不審な車両を停車させて検査を実施したところ,車内から自己消費目的による薬物所持事件が発見される事案が各地で発生している。
(2)主な犯罪内訳(括弧内は2016年を100%とした比)
ア 殺人及び殺人未遂:60件(105.3%)
イ 重度傷害:174件(108.8%)
ウ 強姦及び強姦未遂:26件(290%)
エ 強盗:21件(65.6%)
オ 略奪:227件(84.7%)
カ 窃盗:3,928件(82.8%)
キ 詐欺:1,060件(97.0%)
ク 粗暴行為:7件(116.7%)
ケ 薬物違法流通:1,110件(119.7%)
(3)また,2017年,ロシア検事総局が発表した資料によると,当地人口10万人当たりの犯罪発生件数が,2,022件であり,この数値はロシア全連邦構成主体の中で第3位に位置しており,当地の犯罪発生率が極めて高い水準にあることを示している。
(4)邦人被害事案
なし
(5)邦人以外の被害事案
ア 殺人・傷害事件
知人宅等で,アルコール摂取中に喧嘩となり,殺人や重度の傷害事件に至る事件が各地で発生している。
イ 窃盗事件
知人の銀行情報を盗み,本人に成りすまして銀行口座から現金を窃取する事案や施錠していない車両を狙って車内から高額な金品を窃取する事案,スーパーマーケット等で買い物中に財布や携帯電話が入った鞄等から目を離し,その隙に窃取される事件が各地で発生している。
ウ 強盗事件
若い女性の住居に押入り,ナイフで脅した後,金銭や携帯電話を盗む事件が各地で発生した。
エ 薬物流通事件
警察車両によるパトロール時,動向不審な車両を停車させて検査を実施したところ,車内から自己消費目的による薬物所持事件が発見される事案が各地で発生している。